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政治が移民情勢に与えるインパクト

私たちは米国移民法の専門家として、米国ビザの取得や米国への移住にまつわる権利について、皆さんに知って頂き、理解して頂くための努力を惜しみません。特に、法律、基準、規制に関する重要な変更点には、常に細心の注意を払い、弊社のブログを通して、権利はもちろん、米国での生活、労働、成功を守るために有益な情報をお届けしています。

近年、従来の基準に対して、企業や個人に迅速な対応が求められる、急激な変更が多々ありました。これらの多くは、政治的な動機や、少なくとも、どの政党が特定の行政機関を司っているかが背景にあるように見受けられます。このように、移民の権利を知り、理解するためには、政治が移民情勢にいかに深く関わっているかを理解することはとても重要なのです。

両極端な政治の立場

今なお続く移民の権利をめぐる議論は、文化戦争(自由主義対保守主義の価値観の衝突)問題で争う民主党と共和党が、左派・右派からの支持を得ようと躍起になる限り、早々に決着を見ることはないでしょう。

通常、対極にある意見は互いに押し合い、結果的に中間に位置する政策に落ち着くことが多いものですが、その中にあっても、左寄りの民主党政権下では、移民や、米国への出入国には、より寛容になり、右寄りの共和党政権下では、移民法の文言に従うだけでなく、その文言の定義をより厳しく制約する傾向にあります。

すなわち、米国の選挙報道を追うことは、今後の移民情勢を予測する上で大変役立ちます。左派・右派どちらにも長所と短所がありますが、自分自身、家族、そして地域社会にとって、どのような結果が好ましいのか。―米国市民となり、選挙権を得た暁には、皆さんそれぞれにその判断が委ねられています。

移民が増えれば票が増える・・・どの党に?

移民そのものが政治に影響を及ぼし、それがまた移民に影響を及ぼします。選挙では、自身の関心事や暮らしについて、最も優遇してくれる人物や政党に投票するのが一般的ですが、それでは、米国市民となり選挙権を得た移民の人々はどうでしょうか。

数々の論文や研究内容が指摘するところによれば、移民がより多ければ、民主党への票がより増える、としています。その理由は、前述したように、民主党は米国移民法に対し、より寛大な姿勢を示す傾向があるためです。

家族や友人もまた米国に移住できるよう願う移民であれば、この寛大な姿勢を好み、民主党に投票するかもしれません。ですが、すべての移民が一括りで同じように考えているわけではありません。一方では、移民寄りの寛大な政策には捉われず、自分自身も含めて、米国内で暮らす人々や地域社会への安全や秩序を優先する政策を好む移民も数多くいます。つまり、移民=民主党、という単純な図式は成り立たず、どちらの政党に移民の票がより多く集まるかは、その時々の移民の考え方によって左右されているのです。

移民として、申請者として、米国政治を理解すべき?

米国の政治について軽く触れましたが、米国の政治体制は大変複雑で、頻繁に変化しますし、時には隣国との関係に深刻な影響を及ぼすことさえあります。選挙や政治の制度を完全に理解することは、生涯米国人であっても非常に難しいものです。

市民権を申請する際、帰化試験のために、米国の政治体制をある程度知っておく必要はありますが、複雑な政治体制のすべてを完全に理解する必要や義務はありません。しかしながら、誰が政権を執っているか、誰が政権を執る可能性があるか、そして、それがどのように移民に影響を与えるかなど、より多くの知識や情報を得ることは、移民としての権利を知り、そして今の生活を守るための最善策でもあることを覚えておいて下さい。

ブランドン・バルボ法律事務所では、規則、規制に関する新たな変更など、米国での滞在に影響し得る情報をご案内しています。これから米国で生活を始める方、或いは、今の生活を続ける上で、移民法に関して不安や疑問に思う方は、どうぞ、お気軽にお問合せください。

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